先日、旅行好きの叔母から「老いてしまったので、もう最後かもしれないからいいところに連れてって」と頼まれていて、京都大原~琵琶湖~彦根と旅をしてきました。大原と彦根でそれぞれ宿をとりましたが、当然和食です。
僕もワインエキスパートの端くれなんで、ビールとか頼まず迷わずワインを頼みましたが、これぞと思うワインはリストにはなく、場合によってはシャンパーニュも考えたが、僕はどうも泡が根本的に好きではない。どうもあのシュワシュワ感に翻弄されるところがあり、パーティ向きではあるがワインのテイストを楽しむ場には不似合いなのでは?と常々考えている。(もっともホームパーティなんかで出すカバは大好きだし、暑いさかりのチャコリやランブルスコなんかも嫌いではない)ドンペリニオンのアンペリアルがあったが、これ一本で通すのにはためらいがあった(ちなみに連れは叔母と老母と家内です)
結局迷った末に選んだのはシャブリです。多分サンセールとかアルバリーニョとか、せめてカリフォルニアのシャルドネとかあったら頼んだかもしれない。日本のワインの飲まれ方としてこのようにネガティブな選択の結果としてのシャブリは案外多いのではないかと思った。コルトンやムルソーも魅力的ではあるが、これ1本で先付~八寸~椀物~造り(くらいまで)を相手させるのはちょっとギャンブル。これは僕的にはさきほどのサンセールやアルバリーニョまたはクラウディベイとかソアーヴェなど財布にやさしい白が好きだしまた和食によく合うと思うけどどうなんだろう。
この「和食によくあう白」の選択が多いお店は、今回の旅では出会わなかった。写真のシャブリは、彦根の「やす井」さんで出たワインです。さきほどトリップアドバイザーのコメントで「ワインリストの公開とリクエストの募集を希望」と書きましたが、ホンマ実現するといいな。
やす井さんなら、古希のお祝いに子供におねだりしていいかもしれない。