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J.S.A.ワイン検定への取組

2016年からワイン検定の講師を行っています。

現実のワイン需給について、「何か変」という気持ちは変わらないものの、ミニマムの共通用語で話せる仲間を作りたく、そのことによって少なくとも西宮のワイン事情について消費者側からの新しい声・提案が流通側へ届くようになれば、わたしたちの食生活はもっと変わるものになるのではないか?というビジョンがあります。

ワイン検定において、心がけていることがいくつかあります。

  1. 毎年必ず実施するということ、たとえ4月にご事情が悪く出席できない方も、秋や次年度でも受験できるという記憶に残る開催にしたいと思っています。募集しても集まらないから行わないのではなく、1名でも需要があれば行います。(但し、勤め人ですから6月のウィークデイ実施分は許してください)
  2. 短期的に収益を発生させる仕組みについては当面考えていません。大きな事を言うようですが、東芝でさえ半導体で利益を出せるようになるには10年かかっています。毎回ワイン検定を重ねるごとに、西宮のワイン事情について生のお声を伺うことができ、手応えは感じています。

 

ブロンズクラスは重要なステップです。全くの初心者の方でワインに興味がある方のモチベーションを引き上げて維持していくことが必要です。ワイン検定においては、AOCや栽培・醸造技術、歴史などワイン流通ではあまり説明のない部分を補強して、ワイン流通側と対峙できるまでにレベルをあわせるというミッションがあると自覚しています。(具体的には、ソムリエさんと会話できるようになる、というのが求められる要求レベルです)

1時間半でこれをご案内するのは、私の力量では無理ですので、通常プレセミナーを行います。また検定問題に出題される品種のテイスティングを行うことも重要です。

逆にシルバークラスでは、広く浅くというご理解を得られるように徹するのが重要です。(13カ国の産地論があります)そして、検定以降のキャリアプランを明示してモチベーションを維持していただきやすいようにすることを私の問題としています。

レクチャーではマインドマップを多用します。マインドマップはよくできた思考整理ツールでマインドマップの理屈がわからなくても直観的にご理解いただくことが可能です。

コンテンツとは別に、設備面でも工夫があります。

ITをきちんと使うこと、ホワイトボードと紙資料だけでは今の若い人たちには理解していただけません。PPTは必須、プレゼンタやレーザーポインタも合わせて利用します。ホワイトボードの代わりにペンタブレットを使うようになりました。

PPTを映し出す環境、つまりプロジェクタ・スクリーンも自前です。プロジェクタはスピーカーがついており、30名規模の会場でもブルートゥースのマイクを使ってセミナーができます。スクリーンも100インチサイズを自前で設営できます。塩ビやアルミパイプを使って、写真機材も流用しています。「自前で設営」というのは自分で運搬して自分で設営可能ということです。

将来的には、お声がかかれば全国どこでも出前研修を行う予定です。