お待たせしました10月度ワンコインセミナーのご案内です

世の中は、緊急事態宣言が解除されて浮き足立っていますが、当会は通常通りの感染対策下で粛々と実施します。

いよいよ、品種論は本調子で次回はリースリングの飲み比べ(ソムリエ的には水平試飲といいますが)となります。

リースリングは、極甘から辛口までいろいろなスタイルで提供されていますし、多分白ワインで超長期熟成が可能な品種のひとつです。シャルドネと違って作りての操作が入りにくい、素材勝負のワインです。

今回は、ラインガウ、モーゼル、アルザス、ワシントン州、クレアバレーのど真ん中を飲み比べ、さらにインドのリースリングもご用意しています。

日程など下記のとおりにて

日時:2021年10月24日(日) 13:15~16:00

場所:西宮ワイン研究会本部会議室

教材費:3,500円

ご注意:リースリングは、甲殻類(エビ・カニ)との相性がいいので、ご提供予定ですが、アレルギーなど禁忌のある方はこっそり申告お願いします。

以上

出欠のご回答は、10月17日までにお願いします

シャブリ一考

先日、旅行好きの叔母から「老いてしまったので、もう最後かもしれないからいいところに連れてって」と頼まれていて、京都大原~琵琶湖~彦根と旅をしてきました。大原と彦根でそれぞれ宿をとりましたが、当然和食です。

僕もワインエキスパートの端くれなんで、ビールとか頼まず迷わずワインを頼みましたが、これぞと思うワインはリストにはなく、場合によってはシャンパーニュも考えたが、僕はどうも泡が根本的に好きではない。どうもあのシュワシュワ感に翻弄されるところがあり、パーティ向きではあるがワインのテイストを楽しむ場には不似合いなのでは?と常々考えている。(もっともホームパーティなんかで出すカバは大好きだし、暑いさかりのチャコリやランブルスコなんかも嫌いではない)ドンペリニオンのアンペリアルがあったが、これ一本で通すのにはためらいがあった(ちなみに連れは叔母と老母と家内です)

結局迷った末に選んだのはシャブリです。多分サンセールとかアルバリーニョとか、せめてカリフォルニアのシャルドネとかあったら頼んだかもしれない。日本のワインの飲まれ方としてこのようにネガティブな選択の結果としてのシャブリは案外多いのではないかと思った。コルトンやムルソーも魅力的ではあるが、これ1本で先付~八寸~椀物~造り(くらいまで)を相手させるのはちょっとギャンブル。これは僕的にはさきほどのサンセールやアルバリーニョまたはクラウディベイとかソアーヴェなど財布にやさしい白が好きだしまた和食によく合うと思うけどどうなんだろう。

この「和食によくあう白」の選択が多いお店は、今回の旅では出会わなかった。写真のシャブリは、彦根の「やす井」さんで出たワインです。さきほどトリップアドバイザーのコメントで「ワインリストの公開とリクエストの募集を希望」と書きましたが、ホンマ実現するといいな。

やす井さんなら、古希のお祝いに子供におねだりしていいかもしれない。

8月27日のイチャスメンディさんのディナーに思う

7月に行ってきたソムリエ協会のセミナー

これからのワインは、高級化して、辛口化して、土着品種が多くなるだろうという説明でした。

今回のイチャスメンディのワインはまさにその通り。

品種的には、オンダラビ・スリ、オンダラビ・スリ・セラティエ、オンダラビ・ベルツァ、まず通常の試験では出ない品種です。

ステンレス槽での低温長期発酵という現代風の製法で、ブラインドで出されたらチャコリとはとても思えない、これが現代のワインなんだと納得しました。

それにしても、mapaさんの芸の細かさはさすがです。

フォローアップセミナーテイスティング候補その1

セミナーの7月3日はまだ梅雨が明けてなく鬱陶しい日々と思いますので、せめてワインはアロマティックな爽やか系でテイスティングを考えています。

今回候補の一つは、ルーマニアのゲビュルツトラミネール JIDVEI(ジドウェイ)です。

ゲビュルツらしく、ライチのアロマたっぷりですが、アルザスのように、どぎつくない。今日はこれでエスニックをいただきました。教科書通りに合うイメージです。

1本目はこれに決まりです。

ゲビュルツ

ルーマニアのメルロー2種

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さて、僕のよく行くワインショップのおすすめです。ルーマニアのメルロー。左はミルチャ王子、メルローを語るとき「ふくよかな」とか「ボリューム感のある」とか「熟した果物」などと表現しますが(ボルドーがまさに)、このワインも典型です。価格が3,000円弱でボルドー同等品の半値イメージなので超うれしい。右はヴァリウスでなんと2008年、これはミルチャ王子よりも随分色が薄くて凝縮感はないが、基本メルローなので果実味が豊富です。価格も1,600円でお手頃。どっちを選ぶかといえば、おいしいチーズがあれば左、日常のテーブルワインであれば右ということかな?

新規開拓

今日も新しいワインショップを登録させていただきました。
ル・プティ・コントワール様

実はここは初めてではなく、ほぼ2年前試飲会があってお伺いしました。

そこでヴァルボリッチェラのおいしさに目覚めて30年ぶりにワインを勉強してみようかと、僕に決意させたお店です。

今日は軽くご挨拶してリースリングをいただきました。

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クリームシチュウだと樽の効いたシャルドネがよかったのかしらん?とあとから思ったけど、これはオーストラリアのリースリング、西オーストラリアのへアウッドエステートというワイナリ、ピノやシラーズが有名だけど、なかなかドイツっぽくて好きなタイプのリースリングです。

魅惑のソーヴィニヨン・ブラン

ニュージーランドは、ワインの生産量のシェアは全世界の1%にも及びませんが、優れた品質のワインが多い国です。

これも日本の方が作られているソーヴィニヨン・ブラン。

西宮北口のワインショップで発見しました。ATAMAIとはマオリ語で「フェアネス」という意味らしい。2015年のワインは水不足で収量が少なかったそうですが、逆にうまみが凝縮されてるようです。

僕は、2016年のワインを予約すべく「栽培醸造家コウヘイさんのアタマイワインを応援する会」に入ってしまいました。南半球は南北が逆だから、今度の収穫は2016年4月です。

またひとつ人生の愉しみが増えました。

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定番のブルギニヨン

さて、今日は休日で大掃除しながら一日かけて、ブッフ・ブルギニヨンの作成です。

本日のワインはサヴィニィ・レ・ボーヌ 。
ブルゴーニュの赤で、品種は当然ピノ・ノアール。

2000円くらいでしたが、ヴィンテージは2006年です。10年たつと熟成感はたっぷりあって、紫色はとんでしまって、きれいなガーネット。
カシス/赤いベリー系の香り、スミレ香、控えめでスムースなタンニン、テイスティングに出たら一発でピノとわかる味わいです。

財布的には贅沢ではないですが、気持ち的にはとっても贅沢。

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和食にぴったり サンセール

サンセールは ロワールのソーヴィニヨン・ブランです。
一般的に魚介類にぴったりといわれるあっさり系で、ソーヴィニヨン・ブランによくあるような、草っぽい(グラッシーといわれる)青臭さはなく、NW系によくある香りのバクダン的な感じもなく落ち着いた味わいです。

比較的近所のプイィ・フュメが「火打石のような(フリンティと言われる)」味わいなのに、この落ち着きさはどうなんだ?

僕の好みのロワールの白です。

カレイの一夜干しにも
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厚揚げにも、全然違和感がない
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